年の差契約婚~お別れするはずが、冷徹御曹司の愛が溢れて離してくれません~


私は赤い顔のまま園城さんを見た。

「そんなのおかしいです、だって……それじゃあまるで私が好きみたい」
「そうだと言ったら?」

妙に艶ぽい表情で見られは緊張する。
私はとっさに目を逸らした。

「やめてください、揶揄うのは……」

「言ったはずだ、俺はキミにアプローチをすると。こんなところで揶揄う余裕なんてない」

「園城、さん……」

園城さんの熱い視線が突き刺さる。
目を逸らしたくても逸らすことが出来ない。

「俺は今からでも知りたいと思ってる。君が好きなものから、どんな人と、どんな人生を送っていきたいと思っているのかまで全部」

どうして今更そんなこと言うんだろう。
この言葉は離婚する前に聞きたかった。

もう終わった関係なのに、期待してしまう。
今の園城さんだったら落ち込むこともない?
もう一度私たちの関係をやり直すことが出来るんだろうか?

そんなことありもしない未来ををふと想像してしまう。

園城さんはズルい。
ズルい人だ。


< 139 / 224 >

この作品をシェア

pagetop