年の差契約婚~お別れするはずが、冷徹御曹司の愛が溢れて離してくれません~
私は赤い顔のまま園城さんを見た。
「そんなのおかしいです、だって……それじゃあまるで私が好きみたい」
「そうだと言ったら?」
妙に艶ぽい表情で見られは緊張する。
私はとっさに目を逸らした。
「やめてください、揶揄うのは……」
「言ったはずだ、俺はキミにアプローチをすると。こんなところで揶揄う余裕なんてない」
「園城、さん……」
園城さんの熱い視線が突き刺さる。
目を逸らしたくても逸らすことが出来ない。
「俺は今からでも知りたいと思ってる。君が好きなものから、どんな人と、どんな人生を送っていきたいと思っているのかまで全部」
どうして今更そんなこと言うんだろう。
この言葉は離婚する前に聞きたかった。
もう終わった関係なのに、期待してしまう。
今の園城さんだったら落ち込むこともない?
もう一度私たちの関係をやり直すことが出来るんだろうか?
そんなことありもしない未来ををふと想像してしまう。
園城さんはズルい。
ズルい人だ。