年の差契約婚~お別れするはずが、冷徹御曹司の愛が溢れて離してくれません~
でもこれは、ただ酔っているだけ。
「園城さん、お水を今用意しますから……」
「必要ない」
私の提案を断って、彼は私の服の中に手を滑らせた。
「あっ」
思わず声が出てしまい、手で口を覆って隠すと、その手を取られベッドに縫い付けられる。
「もっと聞かせてほしい」
「だ、ダメです……園城さん、きっと酔っていて後悔します」
「ずっと……こうしたいと思っていた。沙織のことを……もっと知りたいと、何を考えているのか教えてほしい」
いつもの冷たい口調じゃなくて、柔らかく、そしてなんの曇りのない眼差しで伝えてくれる園城さん。
これは、園城さんの本音なの?
信じていいんだろうか……。
おそるおそる手を伸ばしてみると、彼が私の手を絡めるようにして握り返してくれる。返事がかえってきたみたいで嬉しくなった。
私だってずっと園城さんのことが分からなかった。
でも知りたいと思っていた。
だから求めてくれたことがすごく、すごく嬉しくて……。
目にじわりと涙が浮かぶ。
「どうして泣くんだ?」
園城さんは私の目尻に溜まった涙を指の平で拭うと困ったように問いかけてきた。