年の差契約婚~お別れするはずが、冷徹御曹司の愛が溢れて離してくれません~
「どうしてでしょう……嬉しくて」
悲しみの涙じゃない、これは幸せの涙だ。
「……私ももっと知りたいって思って、たから」
ずっと対等ではいられない結婚だと思っていた。でも今、はじめて同じ目線になれた気がする。
「かわいいな」
園城さんは耳元でそう囁くと、今度は私の首筋に唇を移動させた。
ちゅっ、ちゅっ、と響くリップ音が私の思考を溶かしていく。
気づけばその唇は私の唇を塞いでいた。
「ん……」
最初は触れるだけのキスをいくつか。
次第に口付けは激しくなっていき、園城さんの舌が私の舌を絡めとり、何度も何度も角度を変えては深く口付けた。
「はぁ……っ、は」
頭がクラクラして、何も考えられなくなっていく。
今までの溝を埋めるかのようなキスは、心地よくて時に苦しくて、コップの水がいっぱいになるような幸福感を覚えた。
「……っ、ふ」
満たされているのに、それでもまだ、足りないと身体が求めてしまう。
「園城さん」