年の差契約婚~お別れするはずが、冷徹御曹司の愛が溢れて離してくれません~
私はそっと園城さんと手を繋いだ。
手を繋いでデートなんて今までしたことが無かったからさっきからトクン、トクンと胸が高鳴ってる。
同棲する前に一緒に買い物したとはいえあの時は、必要なものを適当に入れてくれって言われて、カゴを持った園城さんが先に歩き、その中に入れていくだけの買い物だった。
でも今は手を繋いで、気になったお店があったら一緒に入ってと時間を共有している感じがする。
「わ、可愛い食器……」
私の方は欲しいものは無かったはずなのに、色んなお店を見ていると目移りしてしまった。
最初オシャレな雑貨屋さんに足を運びブラブラ見ていると、園城さんがある1点を見つめていることに気がついた。
「何か欲しいものがありましたか?」
彼の視線をたどると、それは同じデザインの色違いのマグカップだった。
「マグカップなら家にありますけど……」
「同じ柄のやつ、いいなと思ってな」
ぼそっと彼がつぶやく。
え、園城さんがお揃いのマグカップをいいなって言った!?