年の差契約婚~お別れするはずが、冷徹御曹司の愛が溢れて離してくれません~
「す、すごい……緊張しないんですか?」
「緊張?ないな。キミへの気持ちをしっかり伝えるまでだ。きっと分かってくれるはずだ」
すごい、やっぱりしっかりしてるなぁ。
私がこんなんだったら悟さんだって話しにくいよね。
しっかり伝えなくちゃ……。
「こちらになります」
やってきたのは高級料亭『花ノ屋』
季節に合わせた日本料理が食べられるお店で、仲居さんに案内されながら趣のある茶褐色の廊下を歩いていて向かった。
父はもうすでに来ていた。
「おお」
私を見て嬉しそうに声をあげる。
今日悟さんが来ることを父には伝えていない。
後から入ってきた悟さんを見てさぞ父は驚くだろう。
彼が顔を見せると、父は驚いた表情は見せず「座ってくれ」と伝えた。
もしかして正式に離婚するための顔合わせかなんかだと思ってる?
だとするとマズい……早めに誤解を解かなければ。
「お料理はコース料理になっております。まずはお飲み物のご注文をお願いいたします」