年の差契約婚~お別れするはずが、冷徹御曹司の愛が溢れて離してくれません~
お義母さんはホテルマンが入れてくれたシャンパンをゆらゆら揺らしながら飲んでいる。
「本当久しぶりに悟に会えたわ。沙織さんが、全然来てくれないから悟にも会えないんだもの。沙織さん、私のことが嫌いになっちゃったかしらねぇ?」
本当にこの人は……。
呆れてしまった。
そもそも仲良くする気なんて更々ないのだろう。
きっと悟さんがこの場にいなかったら、もっと直接的に言ってくるはずだ。
でもこれも私が言い返せないと思ってのこと。悟さんの伴侶として、今度は強くありたい。
「どうでしょうか?」
私はまっすぐにお義母さんを見てさらりと言って見せた。悟さんはまさかそんな言葉をかけると思っていなかったのか、それを見てくすり、と笑う。
わ、笑ってるんですけど……!
「まぁ!な、なんなのその言いぐさは」
先に仕掛けてきたのは、あなただと言うのに……。
悟さんは咳払いをすると、庇うように言った。
「沙織も忙しかったんだ。仕事も新しくはじめたしな」
「仕事ですって!?私は早く子どもの顔がみたいって言ってるのにそれは計画性が無さ過ぎるんじゃなくて?」
「そういう言い方はやめてくれ。俺たちはお互いのことを尊重し合ってる。俺たちなりのペースがあるんだ」