年の差契約婚~お別れするはずが、冷徹御曹司の愛が溢れて離してくれません~
「でもキミがヤキモチを妬いてくれるのは嬉しいな」
悟さんは一目を気にせず私を前から包み込んできた。
「さ、悟さん」
「俺はキミと出会ってからキミのことばかり考えてきた。当然、沙織以外見るつもりはないよ」
耳元でそっと囁かれる言葉に私の心は満たされていく。
ああ、悟さんを好きになって良かった。
この日は家に帰ると、なだれこむようにベッドに押し倒され、十分すぎるくらい愛を囁かれた。
重なった肌から体温を溶かして混じり合い、甘くて愛おしい夜はいつまでも続いた──。
翌日。
目を覚ますと隣に悟さんはいなかった。
不思議に思って部屋を出てみれば、悟さんがキッチンで朝ご飯を作ってくれていた。
「すみません、起きれなくて」
「気持ちよさそうに寝ていたから起こしたくなかった。朝食を作ったから一緒に食べよう」
目玉焼きとベーコン、そしてカリカリに焼いたトーストとコーヒーを食卓に並べてくれる。
朝からこんな完璧な朝ごはんが出てくるとテンションが上がってしまう。
「いただきます」
丁寧に手を合わせながら私はトーストに手を伸ばした。