年の差契約婚~お別れするはずが、冷徹御曹司の愛が溢れて離してくれません~
結婚式だけじゃない。
パーティの線もある。
でも……だとしたら事前に言ってくれるはず。
「今日は俺と沙織の結婚式だ」
「っ!」
驚きすぎて声が出なかった。
私と悟さんの結婚式ってどういうこと?
完全に理解していないまま、悟さんは中へと連れて行く。
「ご用意が出来ております」
そして式場の人が丁寧にお辞儀をし部屋へと促してくれた。
ちょ、ちょ……どういうこと?
衣裳室の前で立ち止まり、大きな扉を開く。
するとすぐ目の前にマイルス・モートのウエディングドレスが堂々と飾られていた。
「えっ」
私は口をぽかんと開けたまま固まった。
「1度目の結婚の時、キミは式を望んで無かった。形だけの結婚で式をあげるのは嫌だったからだろう。でも本当は愛する人と挙げてみたかったのだと、キミの友人から聞いた」
朋絵だ……。
確かに私は朋絵に伝えていた。
契約結婚じゃなければ式をあげたかったと。
「俺はキミともう一度、歩み直すことを誓った。だから今日、式を挙げてくれないだろうか?」