年の差契約婚~お別れするはずが、冷徹御曹司の愛が溢れて離してくれません~
それから衣装担当の方とヘアメイクを担当してくれる人が付いてくれて、1時間も経たずに全てが完成した。
「旦那様がお待ちですよ」
案内人の人に言われ、早く悟さんに会いたくなる。
彼は扉が開いた先で私を待っていた。
ギィっと音を立てて扉が開く。
その瞬間飛び込んできた悟さんの姿を見て、胸がキュンっと音を立てた。
「沙織……」
「悟、さん……」
深く澄み渡った青地のスーツをピシっと着こなし、髪を上へ掻き上げた彼は大人のカッコよさを纏っていて、いつも以上に緊張してしまう。
私と悟さん、釣り合うだろうか?
「私、着こなせてますか?」
不安気に彼に尋ねると、彼はただ茫然と私を見つめて答えた。
「眩いな……」
「ま、眩いって……」
眩いなんて、人に使ったことないよ。
「ほ、褒めすぎですって」
私は慌てて否定するけれど、彼は私をまっすぐに見つめて言う。
「いや、足りないくらいだ。キミの花嫁姿をみんなに自慢出来ないのが惜しいな……」
そんなことをつぶやきながら悟さんは私の手をそっととった。
そしてそのままリードをすると、チャペルへと案内してくれる。