年の差契約婚~お別れするはずが、冷徹御曹司の愛が溢れて離してくれません~


それから私も部屋に戻ったけれど、園城さんの表情が頭にこびりついて離れなかった。

私の怪我を見た時の園城さんは、焦ってるように見えた。

私の自惚れ?

そもそも元々表情をほとんど崩すことのない園城さんが取る行動じゃない。

表情を崩したのは、あの一夜だけ。


『沙織』

ドキン。

「……っ、」

つい思い出して、心臓が動き出す。

何やってんの、私。
別れた旦那との一夜を思い出すなんて。

ブンブンと首を振り忘れようとする。

慣れないところで一人でいて、私も気づかぬうちに寂しさを感じていたんだ。

『それなら良かった』

でも園城さん、少し痩せたように見えた。

まだ別れてから少ししか経っていないけど、食事はちゃんと取ってるのかな?仕事も相変わらず忙しそうだ。

大丈夫なのかな……。

そう考えているとハッと我に返った。

もう彼は他人だ。
そんなこと、私が心配するようなことじゃない。

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