年の差契約婚~お別れするはずが、冷徹御曹司の愛が溢れて離してくれません~
何があったのか一から全てを説明すると、朋絵は頷きながら話を聞いてくれた。
「そうだったの……我慢してたのね。よく頑張ったわ、沙織。全く沙織を幸せに出来ないのに結婚だなんて許せないわ」
「ううん、私も契約結婚だったのに愛を求めてしまったのがいけなかったの。分かってはいたはずだったのに……」
「とは言っても愛のない生活なんて耐えられないよ。女性は愛されてこそでしょう?」
「そうだね……この生活を一生送るのは寂しすぎて、耐えられないって思っちゃった」
朋絵は結婚したのだから、愛を求めるのは普通のことだと慰めてくれた。
「でも大丈夫?旦那さん、権力使って嫌がらせとかされたりしない?」
「それは全然無いんだよね……この間も食事に行ってやっと本音で話せるようになったというか」
「食事!?どういうこと?」
朋絵は目を見開きながら顔を左右に慌ただしく動かしていた。
これも最初から話さないとだよね。
私はこの1ヶ月で起きた怪我のこと、偶然病院で会った話、そして送金があったこと、その後2人で食事をしたことを話した。
「……なるほど」
朋絵は状況を一つずつ理解するのがやっとのようだった。
「目まぐるしい人生ね」
「本当に」
「それってさ、園城さん沙織に未練があるとかはないの?」
「うーん、それはあり得ないよ。離婚届け出した時もすんなり分かったって言ってたし……なんだろう、一度は結婚した仲だからゴタゴタすると後々めんどくさいって思ったんじゃないかな?」