年の差契約婚~お別れするはずが、冷徹御曹司の愛が溢れて離してくれません~
「ふざけるな、お前はダメだ。彼女に変なことを言ってないだろうな」
2人が展開する話の意味が分からず、ポカンとしていると、園城さんが丁寧に説明してくれた。
「コイツは俺の昔の馴染みだ。吉野財閥の息子、吉野理人。家を継がず自分の店を出し、バーのオーナーをしてる」
なるほど、通りでバーテンダーの服装が似合いそうな人だと思った。
「それで言って無かったが、唯一吉野だけが俺の事情を知ってる」
そういうことだったんだ……。
仮面夫婦なんて言うからてっきり危ない人だとばかり……。でも園城さんが離婚していることを伝える唯一の人ということは、信頼出来る人と思っていいだろう。
「すみません……失礼なことを」
私が謝ると、園城さんは口を出した。
「失礼はコイツだ。謝る必要はない」
園城さんがここまでフラットな話し方をしているのは珍しい。よほど、気心知れた関係なんだろう。
「ビックリさせてごめんね?悟はさあ、2人が結婚するって時も俺に沙織ちゃんを合わせてくれ無かったんだよ〜酷くない?」
「おい、余計なことをしゃべるな」