クールな御曹司との契約結婚は、初夜から愛と熱情に満ち溢れていました


 再び船上の生活に戻ってすぐ、今度はギリシャの寄港日がやってきた。

 イタリアでは船中泊だったけれど、今度はミコノス島のホテルに宿泊するようだ。

 てっきりギリシャも船中泊だと思ったのに、いつの間にかホテルを予約していたらしい。

 ホテルに荷物を置き、徒歩数分の距離にあるビーチへと向かうと、アマルフィで見た海岸とは違う景色が広がっていた。

 眩しいくらい白い建物が空と海の青さに映えて、絵画の世界に飛び込んだ気分になる。

「ギリシャのほうが白い気がする……」

「おもしろい感想だな」

 心の中でつぶやいたつもりがうっかり口に出ていたらしく、隣で透哉さんが興味深そうに言う。

< 163 / 250 >

この作品をシェア

pagetop