クールな御曹司との契約結婚は、初夜から愛と熱情に満ち溢れていました
 そこでわかったのは、私と透哉さんの愛の結晶がこのお腹に宿っているという事だ。

「どっちだろうと間違いなくかわいいだろうな」

 ソファに座り、まだあまり実感のないお腹を撫でていると、透哉さんに抱き寄せられる。

「時期を考えると、やはり船で過ごした時か?」

「うん。はっきり言えないけど、最初の夜かも」

 まだ彼の気持ちがわからず、私自身の気持ちさえ明確ではなかった頃、惹かれるままベッドをともにして愛し合った。

 あの時の戸惑いと多幸感は今でも思い出せる。

「また両家揃って会いたいと連絡が来ているが、しばらく放っておいてくれと返しておいた」

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