クールな御曹司との契約結婚は、初夜から愛と熱情に満ち溢れていました
 息もできないほど求められ、舌で唇をこじ開けられた。彼の身体にこんな熱い部分が秘められていたなんて、と驚くほど熱い舌に口内を翻弄される。

 シーツを乱しながら、水っぽい音を唇の間で響かせて吐息を交わらせた。

 私はただ、口を開けて彼のキスを受け止めるだけでよかった。やり方がわからなくても、彼の唇と舌がすべて教えてくれたから。

 次第に吐息が荒くなり、頭がぼうっとし始める。

 夫婦になると決めてから今日まで触れ合わなかった時間を埋めるように、彼は繰り返し私に口付けて、自身の熱を刻んだ。

「私、満足させられないかもしれません……」

 これだけは伝えておこうとキスの合間に告げる。

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