囚われのシンデレラ【完結】
大学に入学してからすぐに、コンビニでのアルバイトを始めた。
コンビニでのアルバイトは、比較的自由に時間を決められるから助かる。それに、店長がとてもいい人で、私の事情を最大限考慮してくれている。
今終えたアルバイト先のホテルから近い。移動に時間がかからなくて、時間を有効活用出来た。
自宅は東京の郊外にあるのに、わざわざ六本木にあるコンビニでバイトをしているのは時給がいいからだ。大学からのアクセスがいいというのもある。
ホテルのエントランスを出て、コンビニへと走った。
3月に入ってからの私の毎日は、ほぼ同じ動きをすることになる。
大学の練習室が朝6時から開くため、その時間に合わせて登校する。6時から9時半まで練習して、そのままホテルへと向かう。14時過ぎまでラウンジで演奏して、そこからコンビニでのアルバイトを19時まで。そして、再び大学に戻り、練習室が開いている22時まで目一杯練習してから家に帰る。
だいたい、こんな感じになるだろう。食事は合間合間の隙間時間に適当に取る。
大学の友人たちに付けられた私のあだ名は『走る女』
”いつも急いでる”
”いつも走ってる”
そんな風に言われているうちに、あだ名をつけられてしまった。
どんなに時間がなくても忙しくても、多少苦労が多くても、それは全部自分の夢に向かっている。