囚われのシンデレラ【完結】
西園寺さんの指も、私の肌に触れる吐息も熱くて、身体中に熱が駆け巡る。
胸元を押し広げられ、あらわになった二つの膨らみ。片方はその大きな手に包まれ、もう片方には、濡れた舌が激しく這う。
「――んっ」
その手も舌も、全部西園寺さんのもの。
まだ触れられたばかりなのに、恥ずかしいくらいに声が漏れてしまいそうになって、咄嗟に口に手を当てる。
女の身体って不思議だと思う。
肌に触れる感覚以上に、触れているのが誰かの方が重要で。
こうして、西園寺さんが私にしか見せない姿を見ているだけで、触れられてもいない場所が反応して変化する。
「この手は、必要ないだろ……?」
口元にやった私の手を掴み、妖艶な目で私を見下ろす。その滾るような目に視線を奪われた。
「どれだけ声を出しても、他の誰にも聞かれることはない」
「――だめ……っ」
「何も我慢するな。声、ちゃんと聞かせて」
鷲掴むみたいにしながら、それでいて膨らみの真ん中だけは触れてくれない。激しいのに、むしろそこを強調するかのように避ける。
「我慢なんて、少しもできないようにしようか――」
「西園寺さん……っ」
求めるように声を上げてしまう。
「あずさは、感じるままにしていればいい」
「……やっ、ま、待って――」
片方には全然触れず、もう片方は執拗に触れて。
「抱いてほしいと言ったのは、嘘だったのか?」
そう囁きながら舌が肌を滑っていく。それなのに、求めたところにたどり着いてくれない。
「嘘、じゃない……っ」
「じゃあ、どうしてほしい……?」
吐息まじりの低く艶のある声にゾクリとする。ぎゅっと、西園寺さんの肩に指を食い込ませるように掴んだ。
「さ、触って……ほしい」
恥ずかしいのに、もう我慢できない。
「耐えられないの。早く――」
既にはちきれそうに待ちわびていた場所が突然熱く濡れた。