イケメンクラスメイトの推し愛が重い
はぁ…だんだん歩くのも疲れてきたし…。
「ねぇ、どっかで休憩したい…」
「……あっ。
もう少し先に建物があります。
そこまで頑張れますか?」
「……頑張れるけど、
デートとしての点数はマイナスね」
梅森くんをジロ、と睨むと
気まずそうな顔で『すいません…』って返ってきた。
少し歩いて着いたその建物は
年季の入った木造建築で、
建物の前にアイスケースが置かれてる。
「……駄菓子屋さん?」
「みたいですね」
駄菓子屋さん…
……初めて見た!!
「中、入っていい!?」
人生初の駄菓子屋さんに出会って興奮してしまって。
梅森くんの服の袖を引っ張ると
梅森くんが「ふっ」と笑った。
「入りましょう」
梅森くんが嬉しそうに言って、
一緒にお店に入った。