イケメンクラスメイトの推し愛が重い
食い気味に否定…。
今私とデートしてるのは自分だもんね。
「そうなんだ?
じゃあ君たちが恋人同士?」
「え、ちが…」
「恋人ではないけど、
幸せにしたい人です」
ぎゅっと手を握って、そう宣言する梅森くん。
……そんな恥ずかしいこと、よく恥ずかしげもなく言えるね。
……私の方が照れるんだけど。
「アオハルだ。
ふふっ。2人、かわいいね」
お姉さんはおもむろに立ち上がると
1枚の紙を渡してきた。
「今、この先の神社でお祭りやってるの。
屋台も出てる時間だから、行ってきたら?」
「祭り…」
渡してくれたのはお祭りのチラシ。
「毎年旭くんたちも行ってるの。
その時に、ここでお菓子をいっぱい買ってくれてね」
あれ、じゃあもしかして
金沢さんたち、後からお祭りにくる予定なのかな?
お祭り…
楽しそう。