イケメンクラスメイトの推し愛が重い
「しほみーーーん!
まみたそーーー!
頑張れーーーー!!」
「「!!」」
静かな体育館の真ん中。
揺れるペンライト。
公式グッズにはない、手作りっぽいうちわ。
地下のライブハウスにいたときは
そんなことしなかったじゃないか。
いつも帽子を深く被って、静かに見ていたじゃないか。
なのに
こんな静かで、誰も歓迎してないところで
全力で応援してくれてる。
私を嫌いだと言ったのに…
こんなところで大声出すのなんて、恥ずかしいだろうに。
キミはいつだって、私を支えてくれるね。
『みんなーー!
結城ひなが来るっていうのに、
こんな静かで良いのかーーー!!』
「!!」
『盛り上がんないと、出てきてくれないぞー!!
だから私たちが
全力で盛り上げるからよろしくーー!!』
「おーーーー!!!」