御曹司の溺愛から逃げられません
「香澄は支店での仕事は楽しいけどやりがいを見つけきれていなかっただろう。君は縁の下の力持ちでいいと言っていたが、それを存分に発揮できてやりがいのある仕事は秘書だと思うんだ」
私が黙り込んでいると彼は話を続ける。
「そして社長である俺を公私共に支えられるのも香澄だけだ」
彼はいつのまにか私の手を握りしめていた。
大きくて温かい、私の知っている彼の温もり。
「香澄は俺が社長だと嫌か?」
「嫌とかわからない。頭がついていかないの。本当に瑛太さんが社長なの?」
「ああ。黙っていてすまない」
そう言うとまた頭を下げている。
「瑛太さん! お願いですから頭を下げないで」
見ないふりをしてくれているが、耳をそば立てているのを感じる。
社長となった彼に頭を下げさせるなんてどう思われてしまうのかと気が気ではない。
私が黙り込んでいると彼は話を続ける。
「そして社長である俺を公私共に支えられるのも香澄だけだ」
彼はいつのまにか私の手を握りしめていた。
大きくて温かい、私の知っている彼の温もり。
「香澄は俺が社長だと嫌か?」
「嫌とかわからない。頭がついていかないの。本当に瑛太さんが社長なの?」
「ああ。黙っていてすまない」
そう言うとまた頭を下げている。
「瑛太さん! お願いですから頭を下げないで」
見ないふりをしてくれているが、耳をそば立てているのを感じる。
社長となった彼に頭を下げさせるなんてどう思われてしまうのかと気が気ではない。