Better late than never〜失った恋だけど、もう一度あなたに恋してもいいですか?〜
「芹香さんの誕生日である五月の誕生花がバラだということはご存知ですか?」
「えぇ、それは知ってます……」
「では『セリカ』という名前のバラの花があるの知ってましたか?」
「そうなんですか? それは知りませんでした……」
「内側が薄いピンク、外側が濃いピンクの
グラデーションになった美しいバラです。上品さと可愛いらしさの両方を感じられる……まさに芹香さんのようなバラです」
誠吾の言葉を聞いて、芹香は改めてネックレスに目をやる。ピンクゴールドの中にピンクの宝石が輝く。セリカの特徴によく似ている。
「あの……もしかしてこれって……?」
「えぇ、それを見つけた時にあなたのことしか思い浮かばなかった」
だから私のためって言ったの……? ──誠吾が自分のことを想ってくれていたという気持ちが嬉しくて、芹香の瞳から涙が溢れる。
「本当のことを言えば、購入した時はあなたに嫌われていると思っていたので、返されることも覚悟していたんです。だからあなたが気持ちをぶつけてくれた時は天にも昇るような気持ちでしたよ」
こんなに彼が私を想ってくれていたなんて知らなかった。叶うはずのない恋──恋をするだけ無駄だと思っていた。
「私……明智さんに愛されるなんて思わなかった……。だから諦めたのに……もう一度あなたに恋をするなんて思わなかった……」
誠吾の唇が額に押し当てられ、芹香はそっと目を伏せた。
「さぁ、そろそろ帰りましょうか」
あなたに伝えたいことがたくさんあるの。聞きたいことも同じくらいある──そんなことを思いながら、芹香は満面の笑みで頷く。
「愛してますよ……芹香さん」
この恋をもう二度と失わないよう、優しく愛を囁いてほしい。あなたの肌の温もりをもっと近くで感じさせて欲しい。
失ったと思っていた恋は、胸の中で消えることはなかった。そして今までも、これから先も、色褪せることなく輝きを放っていく。
「えぇ、それは知ってます……」
「では『セリカ』という名前のバラの花があるの知ってましたか?」
「そうなんですか? それは知りませんでした……」
「内側が薄いピンク、外側が濃いピンクの
グラデーションになった美しいバラです。上品さと可愛いらしさの両方を感じられる……まさに芹香さんのようなバラです」
誠吾の言葉を聞いて、芹香は改めてネックレスに目をやる。ピンクゴールドの中にピンクの宝石が輝く。セリカの特徴によく似ている。
「あの……もしかしてこれって……?」
「えぇ、それを見つけた時にあなたのことしか思い浮かばなかった」
だから私のためって言ったの……? ──誠吾が自分のことを想ってくれていたという気持ちが嬉しくて、芹香の瞳から涙が溢れる。
「本当のことを言えば、購入した時はあなたに嫌われていると思っていたので、返されることも覚悟していたんです。だからあなたが気持ちをぶつけてくれた時は天にも昇るような気持ちでしたよ」
こんなに彼が私を想ってくれていたなんて知らなかった。叶うはずのない恋──恋をするだけ無駄だと思っていた。
「私……明智さんに愛されるなんて思わなかった……。だから諦めたのに……もう一度あなたに恋をするなんて思わなかった……」
誠吾の唇が額に押し当てられ、芹香はそっと目を伏せた。
「さぁ、そろそろ帰りましょうか」
あなたに伝えたいことがたくさんあるの。聞きたいことも同じくらいある──そんなことを思いながら、芹香は満面の笑みで頷く。
「愛してますよ……芹香さん」
この恋をもう二度と失わないよう、優しく愛を囁いてほしい。あなたの肌の温もりをもっと近くで感じさせて欲しい。
失ったと思っていた恋は、胸の中で消えることはなかった。そして今までも、これから先も、色褪せることなく輝きを放っていく。