僕の特技は秘密です
「あぁ、前にも言ったかもしれないが、世間一般の幽霊やお化けとは違う感じだけど、ソレっぽいのはイメージとして頭に入ってくる時はある。」
「その特技を活かしてバイトしねー??」
「はっ?どーゆーこと??」

子どもの頃にカミングアウトしてから一切話題にしなかったのに、突然話題にしたと思ったらこの能力でバイトって意味がわからん!

橘とはオカルト系の話はしたことなかったので
、奴が肯定派なのか否定派なのかもわからない。もしかすると、奴なりに気を遣って話題を避けていたのかもしれないと旺介は思った。

「姉貴の仕事覚えてる?旅行やレジャー施設の
雑誌を作ってるんだけど、今度、心霊スポット特集やるんだって、そんで、バイト代出すから霊感強い友達いねーか聞かれたんだけど、お前やらない??」
沙紀(さき)さん?前に親父に取材来てたから覚えてるよー。」

以前、橘の三つ上の姉の沙紀さんが担当している雑誌で『ラグジュアリーな旅』の特集をするというので、自宅に親父に会いに来ていたことがあった。

「僕のは霊感とはなんか違う気がするし、霊視や除霊とかゆーのできないよ?」
「あー、多分大丈夫。姉貴怖がりだから1人で行きたくないから俺に着いてこいって。んで、霊感ある友達いるなら一緒に連れてこいってはなしなんだけど、俺、霊感ある奴っていったらお前しか浮かばなかった。」
「別について行くのは構わないけど…。僕でいいの?」
「俺は出かけるなら一条がいいなー、姉貴とも面識あるし、一泊するなら一緒にいて楽な奴がいいし〜。」
「一泊!?心霊スポットってどこだよ。」
山切村(やまきりむら)?だったかな?一条のじぃちゃんばぁちゃん住んでなかったっけ?」
「山切村!?そうそう、母さんの実家があるから子供の頃よく行ってたよ。…けど、特集組まれる様な心霊スポットなんてあったかなぁ??」
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