僕の特技は秘密です
「つーちゃん、卒業おめでとう。」
こちらに来たつーちゃんに隠していた花束を渡す。
「…えっ?なに?どーしたの??」
つーちゃんがめちゃめちゃパニくっている。ここに迎えに来るには内緒にしていたのだから驚くのも無理はない。そのうえ、このリムジンだ。
「きゃー!つーが羨ましー!!」
梨香子ちゃんが驚くつーちゃんの隣で叫んだ。
「何って、迎えに来たんだよ。」
「だって、この車…。いつもの白い車は??」
「あぁ、今日は特別な日だから父さんと車を交換してもらった。」
「えっ?どういうこと?」
「『月の華グループ』って知ってる?僕の父さんそこの社長なんだ。だから普段通勤で使ってるリムジンと運転手さんを借りてきた。」
「旺介さん、イケメンな上にお金持ちってこと!?すごいじゃん!つー!」
テンションが上がって喋りまくる里佳子ちゃんとは真逆につーちゃんは花束を受け取った状態で固まってしまった。
「旺介さん、キザすぎですよ。てか、なんだよ、そのルックスとタッパに社長の息子じゃ敵いっこねーじゃん、俺。」
つーちゃんと梨香子ちゃんについてきていた大吾くんが僕に向かって言う。
「ははっ、大好きな人の卒業式だから頑張っちゃった。キザすぎた?」
「そんなことないです!私はこういうの憧れます!!スーツの旺介さんいつもに増してカッコいいです!!!」
と梨香子ちゃんがフォローしてくれたのだが…。
「…つーちゃん??」
花束を抱えうつむいたまま動かない。
こちらに来たつーちゃんに隠していた花束を渡す。
「…えっ?なに?どーしたの??」
つーちゃんがめちゃめちゃパニくっている。ここに迎えに来るには内緒にしていたのだから驚くのも無理はない。そのうえ、このリムジンだ。
「きゃー!つーが羨ましー!!」
梨香子ちゃんが驚くつーちゃんの隣で叫んだ。
「何って、迎えに来たんだよ。」
「だって、この車…。いつもの白い車は??」
「あぁ、今日は特別な日だから父さんと車を交換してもらった。」
「えっ?どういうこと?」
「『月の華グループ』って知ってる?僕の父さんそこの社長なんだ。だから普段通勤で使ってるリムジンと運転手さんを借りてきた。」
「旺介さん、イケメンな上にお金持ちってこと!?すごいじゃん!つー!」
テンションが上がって喋りまくる里佳子ちゃんとは真逆につーちゃんは花束を受け取った状態で固まってしまった。
「旺介さん、キザすぎですよ。てか、なんだよ、そのルックスとタッパに社長の息子じゃ敵いっこねーじゃん、俺。」
つーちゃんと梨香子ちゃんについてきていた大吾くんが僕に向かって言う。
「ははっ、大好きな人の卒業式だから頑張っちゃった。キザすぎた?」
「そんなことないです!私はこういうの憧れます!!スーツの旺介さんいつもに増してカッコいいです!!!」
と梨香子ちゃんがフォローしてくれたのだが…。
「…つーちゃん??」
花束を抱えうつむいたまま動かない。