結ばれてはいけない御曹司に一途な想いを貫かれ、秘密のベビーごと溺愛されています
「君のそばにいられるだけで俺は幸せだ。それに、杏花を放っておくこともできない」
「……杏花はあなたの子じゃないかもしれないのに?」
「俺の子でなかったとしても、君の子だ」
本気で言っているのか、私を丸め込もうとしているのか――いずれにせよ、私や杏花への厚意が嘘とは思えない。
根負けし、私はふうと小さく息をついた。
「わかりました。あなたとお付き合いします」
理仁さんは想定通りとでもいうように、にっこりと笑みを浮かべる。
「手始めに、テーマパークなんてどうだろう? きっと杏花にとって、いい経験になる」
完全に理仁さんの術中だ。壁に飾ってあったいただきもののカレンダーに『遊園地』という赤文字が加わった。
「……杏花はあなたの子じゃないかもしれないのに?」
「俺の子でなかったとしても、君の子だ」
本気で言っているのか、私を丸め込もうとしているのか――いずれにせよ、私や杏花への厚意が嘘とは思えない。
根負けし、私はふうと小さく息をついた。
「わかりました。あなたとお付き合いします」
理仁さんは想定通りとでもいうように、にっこりと笑みを浮かべる。
「手始めに、テーマパークなんてどうだろう? きっと杏花にとって、いい経験になる」
完全に理仁さんの術中だ。壁に飾ってあったいただきもののカレンダーに『遊園地』という赤文字が加わった。