結ばれてはいけない御曹司に一途な想いを貫かれ、秘密のベビーごと溺愛されています
「さっき食べたばかりなのに――あ、そろそろお昼だものね」

持ち込みのお弁当が食べられるピクニックエリアに向かうと、広々とした芝生に、家族連れや恋人たちがシートを広げていた。彼らはお弁当を食べたり寝転んだりと、のんびり過ごしている。

私たちも倣い、大きめのシートを敷き、持参したお弁当を並べた。

杏花には海苔やコーン、枝豆でトッピングしたにこにこ顔おにぎり。

おかずは卵焼きやつくね、ニンジン、ブロッコリー、おくらなど、食材自体はオーソドックスだけれど、ハートやお花に飾るなど盛り付け方を工夫して、見た目に豪華なお弁当を作った。

理仁さんと私の分のお弁当は、ご飯の上におかずをもりもり敷き詰めた。

使っている素材は、ほぼ杏花と同じ。杏花のお弁当の飾り切りでカットせざるを得なかった端っこなども寄せ集めて、あますところなく並べている。

そのうえで、色の濃いあんかけソースで照りをつけたり、色味が引き立つように並べたりして豪華さを演出した。

いつもと少し違うところと言えば、理仁さん用に肉を奮発したところか。

< 90 / 182 >

この作品をシェア

pagetop