課長に恋するまで
 慌てて、ビルの方に駆けて行った。
 ビルの中に入ると、課長とホステスの姿はなく、エレベーターが丁度閉まった。
 
 エレベーターに乗ったんだ。
 
 階数表示がゆっくりと上がって行き、七階で止まった。
 隣のエレベーターに乗って七階のボタンを押した。
 エレベーターに乗りながら心が揺れる。

 なんで課長がいるの?
 しかもあのホステスと。
 腕も組んでた。楽しそうに話もしてた。

 訳がわからない。
 課長は今日は出社してない。だけど今日の夕方帰って来る事はわかっていた。
 香港から帰って来て、ゆかりってホステスと夕飯を食べに行ったんだろうか。それでクラブに来て……。

 真っ黒な気持ちが湧いてくる。
 何だか悔しい。課長が香港帰りに私より先にあのホステスに会っていたなんて。
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