甘く、溶ける、君に。


この子たちは、全員田邊のこと好きなのかな。大抵は誰か一人で、他は付き添いだけど。



それとも神崎先輩を好きな子かな。二人とも女の子たちからの支持が絶大すぎて、どちらか全然わからない。もしかしたら、二人以外の全然違う人かもしれないけれど。



廊下を女子三人に連れられて後ろ歩く私に、周りから多くの好奇の目が向けられる。


噂話をして楽しんでる子たちだって、自分が話こそしなくても私やその周りを見て楽しんでいる子たちだって_____ゴシップ大好きなこの年齢の女の子たちにとって、私は絶好のネタなんだと思う。



多くの視線にさらされて、歩き続ければつきあたりで三人の足が止まった。



校舎の、だいぶ奥。普段でも人気は少ないのに、お昼休みなんて尚更、こんなところに人はまず来ない。



だから選んだんだろう。私に容赦なく言葉をぶつける場所として。



振り返って私と向き合った三人は、気味悪く笑っていた。ニヤリ、と効果音がついてるような。



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