甘く、溶ける、君に。



「……あ、久しぶり。朝はしらんぷりして、ごめんね?遥乃が隣人なんてびっくり」



笑ってるのに、目が笑っていない。

感情が見えない、わからない。


びっくり、なんて絶対嘘。



一つも感情、読み取れない。





会うのは、多分八年ぶりくらい。


私が元々住んでいた家と千輝くんの家が近くて、一緒によく遊んでいた。


小学生の時、千輝くんが引っ越してそれからは連絡を取り合うこともなかった。



こんな風に、また千輝くんに出会うなんて。



嬉しい反面……千輝くんに、今の私を見られたくなかった。あの頃の私とは、違う。




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