甘く、溶ける、君に。


自分がどうしたいのか、わからない。


……どうしたい?いや、わかってる。


本当は千輝くんの優しさに溺れて、抱きついてしまいたい。



けれどそれが許されないのはわかってる。
わかってるよ、だから押さえつけなきゃいけないの。


優しくしないで、私のこと嫌いになって。


昔からずっと、私の中に確かに千輝くんがいたの。


消したい、消えてよ。

怖いの、戻れなくなることが。


関わっちゃいけないってわかってる。


戻れなくなるから、考えてはいけないの。

だけど千輝くんの中から消えたくないの。


いろんな感情で、もうぐっちゃぐちゃ。



再開して一日目、こんなにも私の感情を乱すの。後にも先にもそんなの彼しかいない。



最低な私は最低でいたい。


最低な自分を捨てたい。



なんて矛盾してるんだろう。



ぐちゃぐちゃで汚い感情なんてなくなればいいのに。


部屋の前にいる千輝くんの顔、見たいけど見たくない。




< 84 / 372 >

この作品をシェア

pagetop