だって、恋したいもん!

第九十九話  暴走







そして火曜日の5限、音楽の時間…


また私たちは三人で並んで座った。




義雄「どぉ?練習してる?」

美波「うん、ちょっとは弾けるかも♪」

義雄「さすが!やっぱ楽器経験者だからかな?」

美波「うぅん、みーちゃんの魅力かな?」

義雄「…………」

義雄「ま、まぁ…頑張って……」


義雄「渡邉さん、どぉ?」

理佐「うん、何とか……」

義雄「緊張しなくても大丈夫だよ♪」

理佐「うん、ありがとう♪」



義雄「来週の昼コン終わったらいよいよそっちも始動だね♪」

美波「出来るかなー?」

義雄「オレらも出来るようにしとくから、例えば一人ずつ交代で入ってやってみたりとか、色々練習の仕方もあるし」

美波「えー♪西野くん優しぃー♪」

義雄「え……まぁそんな…普通だよ…」

美波「じゃあ今日から『よしおくん』て呼ぼうかなー?♪」

義雄「え…あぁ、別に…いいよ…」

美波「理佐もね♪」

理佐「えーー!!そんな急に……」

美波「ね♪よしおくん、いいでしょ?♪」

義雄「あ、うん…何か…恥ずかしいな…」

美波「ちょっとー!何で理佐だけ恥ずかしがるのよー!」

義雄「あ、いや…そう言う意味じゃなくて…」

美波「やっぱよしおくんも理佐のこと好きなんじゃん!!」

義雄「えーー!!」
理佐「えーー!!」


理佐「ちょっと美波ぃー!!」

美波「もうお互い観念してどっちか告ればいいのに!!」


高嶋先生「ほーぃ、始めよっかー?」


美波「あ、先生来ちゃった!チェッ…」


と、先生の登場で美波の暴走が止まってホッとした…







第百話へつづく…











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