だって、恋したいもん!

第百四話  それはやめて!







本番はさっきの練習通り、


まず始めのMCでボーカルの秋元くんが一言言って演奏が始まる。

一、二曲と続けて三曲目の前にMCから私の紹介があって袖から入場する。

そして三曲目が終わったら私の退場を伝えてもらってはける。

そして最後に四曲目を演奏して終了。



そして後片付けをして終わり。


昼休みの間に片付けると言う約束でこの昼コンは許可が出てるので、

その時間も考えて時間配分をしないといけないらしい。

約束が守れないと部活動停止と言うこともあり得るらしい…


実際に過去の先輩たちがそうなったこともあったようだ。

なので部員総出で片付けるみたい。



義雄「あのさぁ~…」

と、彼が話し始めた。


義雄「一応さ、木戸先生が朝早くから来てくれるらしいから準備は授業サボらずに朝のうちにしてしまえって言ってたぞ」


斉藤「マジか……じゃあ7時には始めないと間に合わないなぁ~」

橋本「おぉ…ドラムのセッティングから考えると、そっかぁ…」

義雄「まぁ、仕方ないな…今回は鍵の開け閉めは全部木戸先生がやらないといけないらしいから…」

橋本「やっぱサボりがだいぶ問題になってるんだなぁ~」

義雄「どうせ授業中は音出し出来ないから朝やってしまうほうがいいけどな」

斉藤「まぁな…」


義雄「渡邉さん、来れる?」

理佐「あ、うん大丈夫!」

義雄「ごめんね…」

理佐「うぅん、全然大丈夫だよ♪」


理佐「ねぇねぇ、由依たちも来てくれるでしょ?」

由依「うん、もちろん手伝うよ」

茜「あたしもその日は朝練休ませてもらうよ」

義雄「そんな無理しなくてもいいよ」

茜「大丈夫!どうせあたしみんなと別メニューだから」

義雄「さすがエース♪ VIPだねぇ~」


美波「みーちゃん起きれるかなぁ~?」

義雄「小池……」

由依「あ~…大丈夫!あたしが誘いに行くわ!」

美波「えー!じゃあ由依ん家に泊まりに行こっかなぁ~♪」

由依「それはやめて!」

美波「えー、そんなこと言わないでぇ~」



そんな二人のやり取りを見て皆が爆笑していた。







第百五話へつづく…











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