だって、恋したいもん！

第百九話 ケチャップ

美波「チェッ！もうちょっとだったのにぃ～」

理佐「もぉー！やめてよぉー！心臓止まるかと思ったよぉー！」


由依「どっちだろうねぇ～」

理佐「え……？」

由依「この流れに乗って告白してしまおうか…」

由依「ただの冗談だと思って乗っかっただけか…」

理佐「えー…………」

由依「あの男もなかなか掴めないねぇ～」

理佐「もぉー！やめてよぉー！ホントにただの冗談になっちゃうよぉ……」

美波「ごめぇーん、だって二人ともなかなか言い出さないんだもーん」

理佐「だって……みんな昼コンに向けて真剣なんだもん……そんなの言い出せないよ……」

由依「そうだね…練習の時も気の入り方違うもんね…」

美波「え？じゃあ昼コン終わったら告白するの!?」

理佐「えー！それは………」

由依「まぁまぁ、そんなに簡単に告白されちゃあたしたちの楽しみもなくなるし」

理佐「え、ちょっと由依！！？」

由依「アハハッ、うそうそ♪」



義雄「お待たせー、買ってきた♪」

由依「よく食べるねぇ～」

義雄「うん、昼メシ食ってなかったんだよ」

美波「ほら、ほっぺにケチャップついてるよ」

義雄「え、うそ？」

美波「理佐に拭いてもらわないと♪」

義雄「え……あ、さっきの……！見てたの？恥ずっ！！」

理佐「もぉー………！」







第百十話へつづく…