だって、恋したいもん!

第百十話  部屋







そして食べ終わると四人で店を出た。



由依「さてと、これからどうすんの?」

義雄「オレ、家帰って練習するわ」

美波「理佐は?」

理佐「うん、私ももうちょっと練習しときたいな」

美波「じゃあ一緒にすればいいじゃん」

義雄「え……?」
理佐「え……?」

由依「そうだよ、じゃあ理佐ん家に集合?」

理佐「えーー!!ダメだよぉー散らかってるしぃ……」

由依「だってピアノは動かせないでしょ?」

美波「そうそう、ギターなら持って来れるじゃん」

義雄「あー、でもアンプとかはさすがに持って行けないし…エレキの生音ではピアノとじゃ全然負けちゃうから…」

美波「だって!理佐、残念だったね」

理佐「もぉー!」


義雄「せっかく誘ってくれたのに、何かごめんね…」

理佐「うぅん、いいの…」

美波「よしおくんも残念だったね、理佐の部屋入りそこねたね♪」

義雄「え……」

美波「もぉー赤くなっちゃって!♪」

美波「じゃあみーちゃん家来る?」

義雄「いや、それは……」

美波「おぃ!!」

由依「アハハッ!♪可笑しいっ♪」

理佐「もぉー何遊んでんのよー!」



義雄「じゃあオレ行くわ、ありがとね♪」

理佐「うん、じゃあまた♪」

由依「バイバイ」
美波「バイバイ」



と、言って彼は自転車に乗って行ってしまった。



由依「あー、面白かった♪」

美波「うん、楽しかったね♪」

理佐「ちょっと二人ともー!」

由依「もうちょっと二人にしといて観察しときゃよかったね」

美波「うん、もうちょっと見たかったね」

理佐「ちょっとぉー!二人とも性格悪すぎー!」



と、今日も散々遊ばれてしまったのでした。







第百十一話へつづく…











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