だって、恋したいもん!

第百十四話  緊張







そして木曜日、


いよいよ本番だ。

私の出番は一曲だけだけど…

みんなこの日のために練習してきたんだから頑張らなきゃ!





自転車で学校へ向かう。

半袖の制服がすっかり気持ちのいい季節になっていた。

自転車置き場に着くとちょうど茜も来たところのようだった。



理佐「茜、おはよう♪」

茜「理佐、おはよう♪」

茜「どぉ?」

理佐「うん、大丈夫!♪」

茜「いよいよデビューだねぇ~♪」

理佐「やだもぉーからかわないで!」

茜「応援してるんだよ!」

理佐「あ、ありがとう…」

茜「まぁ楽にいこうよ♪」

理佐「うん、そうだね」


そして講堂へ上がるとまだ彼と橋本くんだけだった。


義雄「早いね、おはよう♪」

理佐「うん、おはよう♪」


と、言っているとすぐに他のメンバーも来て、由依・美波・おぜちゃんも来た。


義雄「じゃぁとりあえず運び始めようか」


と、言ってそれぞれの機材を運び始めているとチラホラと部員が来ていて準備を始めてくれた。


私もキーボードをセットし始め、ケーブルをアンプに繋いでいると早速彼が音を出し始めた。


わっ!


何かホントいよいよって感じになってきた!


そしてそれぞれが音を出しセッティングを進めた。


義雄「どぉ?一回合わせてみようか?」

と、彼の呼びかけで一曲音出しをしてみることになった。


わーすごーぃ!

やっぱり教室でやってる時より音の響きが全然違うー♪


そして舞台から客席を見ると、

ここにいっぱいの生徒が入るんだなぁ~、と少し緊張してきた。

そして一通りの準備が終わるとみんな授業のためにそれぞれの教室へと向かって行った。







第百十五話へつづく…











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