だって、恋したいもん!

第百五十七話  絶対だよ!







「よしおー!彼女から電話ー!」


「え!!?」


ドタドタドタ……


「もぉー!彼女とか言うなよー!」


理佐「もぉ……全部聞こえてるんだけど…」


義雄「あ、もしもし?」

理佐「あ、私………」

義雄「ん……?」

理佐「渡邉だけど……」

義雄「あ、どうしたの?」


理佐「あ、うん……えっとね……」

義雄「ん………?」



理佐「試験勉強してる?」

義雄「あー……うん、まぁ少しは……」

理佐「うそ、してないでしょ?」

義雄「え、あ……うん、バレた?」

理佐「大丈夫なの?」

義雄「うん、まぁ……前日にヤマはってやりゃぁなんとかなるっしょ」

理佐「えー!そんなんじゃまともな点数取れないよ!」

義雄「あ~、うんまぁ……赤点じゃなきゃ大丈夫だよ」


理佐「いいの?そんなので……」

義雄「まぁ……うん……」

理佐「大学のこと、少しは考えてみるって言ったじゃない」

義雄「あ~、そうだね……」



理佐「じゃあさ………」

義雄「ん……?」


理佐「じゃあ……明日から放課後、図書室で一緒に勉強しようよ」


義雄「え……?」

理佐「私がわかるところは教えてあげるからさ、一緒に勉強しよう」

義雄「え、ホントに?」

理佐「大学行くか行かないかはまだ考える時間あるけど、期末試験はもうすぐじゃん」

義雄「うん、そうだね」

理佐「だから少しはちゃんとした点数取っておかないと」

義雄「あ~、うん……ありがとう」


理佐「じゃあホームルーム終わったら図書室に来てね」

義雄「うん、わかった」

理佐「絶対だよ!」

義雄「うん、わかった…行くよ! ありがとう」


理佐「じゃあ……ね」

義雄「うん、バイバイ」



そして受話器を置いた………







第百五十八話へつづく…











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