だって、恋したいもん!

第百五十八話  交換日記







ガチャッ……


受話器を置くと十円玉が一枚戻ってきた。


理佐「ふぅ~………」

と、ため息をつくと……


由依「あんたすごいスラスラ言葉出るじゃん!」

理佐「え……」

由依「もっとしどろもどろになるかと思ったら」

理佐「え、そぉ……?」

由依「なんかもう心配すること無さそうね」

理佐「え……」

由依「放っといても大丈夫かな」

理佐「えー、なんかそれもやだぁ……」

由依「どっちだよ!!笑」

理佐「構われすぎるのもやだけど放っとかれるのもやだよぉ」

由依「まぁ気持ちはわからなくもないけど……」


由依「じゃあまぁあとは二人でよろしくやって下さいな」

理佐「えー、なんかそれもやだぁ」

由依「どう言うこと?」

理佐「アハハ……」



そして二人で話しながら自転車を押して寺町通りを歩いて帰った。



由依「じゃあね、月曜日頑張って」

理佐「えー、またどうせみんなで見に来るんでしょー」

由依「行かないよ!あたしも勉強しないといけないし」

理佐「ホントにぃ~」

由依「まぁ気が向いたら行くかもね」

理佐「ほらぁー!」

由依「アハハッ、まぁ交換日記用のノートでも用意しておいたら?」

理佐「え………♪」

由依「アハハッ!あんたほんとわかりやすいねー」

理佐「ちょっともぉーやめてよぉ」

由依「アハハッ、じゃあねまた明日」

理佐「うん、また明日」



そして二人別れて家路へと着いた。







第百五十九話へつづく…









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