だって、恋したいもん!

第百七十七話  うまいこと







理佐「ただいまー」

と、リビングに入ると…



母「お帰り、遅かったわね」

理佐「うん、美波と勉強してた」

母「こんな時間まで学校開いてるの?」

理佐「うぅん、今日はミスドでお昼食べて勉強してた」

母「へぇ~…どこの?」

理佐「え、うん…出町のところの…」

母「何で出町なの?」

理佐「え、あ…うん……それよりお母さん!浴衣てあったよね」

母「あるわよ、どうしたの?」

理佐「うん、祇園祭…浴衣で行こうかな?と思って……」

母「へぇー…彼も来るの?」

理佐「うん…………」





理佐「え!? 彼って誰よ!!?」

母「あの子に決まってるでしょ!」

理佐「え……いやぁ……そのぉ……」

母「もぉーあんたわかりやすいわねー! 二人で行くの?」

理佐「みんなでだよぉー!」

母「何だ……まだ堕としてないのか」

理佐「『堕とす』て何よ!!? もぉーやめてよぉー!」

母「じゃあ浴衣着て堕とすの!?」

理佐「違うー!着て欲しいって言われたのー!」





理佐「……………あ……!」

母「へぇ~……何だかんだうまいことやってんのね」

理佐「うまいことって何よ!もぉー……やめて!」

母「で?いつ行くの?」

理佐「うん、試験終わった日……16日の宵山」

母「わかった、準備しといてあげる」

理佐「ありがとう……」



母「ごはんもう出来るけどすぐ食べる?」

理佐「うん、もう部屋着に着替えないからこのまま食べるね」

母「今日は冷麺だからガラスの器出してくれる?」

理佐「はぁ~ぃ」




こうして試験初日は無事??終わりました。







第百七十八話へつづく…












< 185 / 208 >

この作品をシェア

pagetop