だって、恋したいもん!
第百七十七話 うまいこと
理佐「ただいまー」
と、リビングに入ると…
母「お帰り、遅かったわね」
理佐「うん、美波と勉強してた」
母「こんな時間まで学校開いてるの?」
理佐「うぅん、今日はミスドでお昼食べて勉強してた」
母「へぇ~…どこの?」
理佐「え、うん…出町のところの…」
母「何で出町なの?」
理佐「え、あ…うん……それよりお母さん!浴衣てあったよね」
母「あるわよ、どうしたの?」
理佐「うん、祇園祭…浴衣で行こうかな?と思って……」
母「へぇー…彼も来るの?」
理佐「うん…………」
理佐「え!? 彼って誰よ!!?」
母「あの子に決まってるでしょ!」
理佐「え……いやぁ……そのぉ……」
母「もぉーあんたわかりやすいわねー! 二人で行くの?」
理佐「みんなでだよぉー!」
母「何だ……まだ堕としてないのか」
理佐「『堕とす』て何よ!!? もぉーやめてよぉー!」
母「じゃあ浴衣着て堕とすの!?」
理佐「違うー!着て欲しいって言われたのー!」
理佐「……………あ……!」
母「へぇ~……何だかんだうまいことやってんのね」
理佐「うまいことって何よ!もぉー……やめて!」
母「で?いつ行くの?」
理佐「うん、試験終わった日……16日の宵山」
母「わかった、準備しといてあげる」
理佐「ありがとう……」
母「ごはんもう出来るけどすぐ食べる?」
理佐「うん、もう部屋着に着替えないからこのまま食べるね」
母「今日は冷麺だからガラスの器出してくれる?」
理佐「はぁ~ぃ」
こうして試験初日は無事??終わりました。
第百七十八話へつづく…