だって、恋したいもん!

第百八十五話  見てたの?







怖かったなぁ~…

でも、私…思わず彼の胸に飛び込んじゃった…




彼の匂いが……

と、ボーと考えながらふと店の方に目をやると…!!!


「由依っ! 茜っ! 美波っ!」

と、三人がガラス越しにこちらを見ていた。


そして外へ出てきて…


美波「もぉ~そのままキスしちゃうんじゃないかってドキドキしたよー」

理佐「見でだの~……!?」


茜「軒下に飛び込んできたかと思ったらいきなりあのカミナリだもん」

由依「私たちも目瞑ったけど…開けたら抱き合ってんだもん!」

理佐「え、違ぅー!抱き合ってなんかなぃー!」

美波「一回目は腕にしがみついてたけど、二回目は確実に抱き合ってたよ!」

理佐「いや、それは……」

由依「しかも長かったしっ!♪」

理佐「いや、だからぁ……」


理佐「でもみんな帰り寄るとこあるって…」

茜「そんなの二人っきりにする口実に決まってるでしょ!」

美波「まぁ大成功だったけどね♪」



由依「で?『好き』とか言ったわけ?」

理佐「言ってないよぉ…」

茜「もぉー!あんなチャンス無いよ!」

美波「映画のラブシーン見てるみたいでドキドキしてたのにぃー!」

理佐「やだもぉ…」


由依「まぁまぁ、もうあたしたちがどうこう言わなくても大丈夫じゃなぃ?時間の問題だよ」

理佐「えぇー……」



美波「いやぁー見たかったなぁー理佐のキスシーン」

理佐「もぉーやめてよぉー」

茜「何話してるか聞きたかったなぁ~」

理佐「言いません!」

茜「アハハ!聞かないよ! じゃぁ帰ろっか?」

由依「そうだね、雨もすっかり止んだからね」

美波「うん、じゃぁまた月曜日ねー」



と、言ってみんなそれぞれの帰路へとついた。







第百八十六話へつづく…











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