だって、恋したいもん!

第百九十話  三十分前







そして試験の最終日…


三科目の試験が終わりホームルームが始まった。


先生「明日から三日間先生方の採点のための試験休みがあります。そして20日が終業式でそこから夏休みです。みんなしっかり勉強しとけよー!受験まであっと言う間だぞー」


先生「あー、それと……試験終わったからって祇園祭で羽目外さないようになー!」


由依「『羽目』て何よ?笑」


先生「じゃあ日直!号令ー!」

日直「起立!礼……」





由依「終わったねぇ~」

理佐「うん、やっと……」



由依「で? どうすんの?」

理佐「集合時間とか相談しないと……」


と、言っていると彼と美波とおぜちゃんが五組の教室までやってきた。



美波「ねぇねぇ、どうするの?」

理佐「集合時間とか集合場所決めないとね」

義雄「みんなはバスで行くの?」

由依「地下鉄かな?」

義雄「じゃあ歩行天は関係ないか」

理佐「おぜちゃんは?」

尾関「あたし歩いて行けるよ、地下鉄乗っても一駅だもん」

義雄「そっか……じゃあ6時ぐらいでもいいかな?」

尾関「西野くんバイトは?」

義雄「うん、終わってからだけど……なるべく間に合うように終わらせてもらうよ」

由依「集合場所はどうする?」

義雄「そうだなぁ……地下鉄なら四条烏丸のほうがいいのかな?」

理佐「うん……だけど他の人たちは?」

義雄「うちのメンバーはみんな東寄りだけどなぁ……出来たら四条河原町とかのほうがありがたいけど…」

美波「いいじゃん、烏丸から河原町ぐらい歩けるし」

由依「そうだね、地下道で続いてるからね」

義雄「ホントに?助かるよ! じゃあ阪急の前でいいかな?こっちのメンバーはそれで言っとくね」


理佐「あ、西野くん…」

義雄「ん?」

理佐「みんなには5時半だよ!」

義雄「え……?」

理佐「30分前ね♪」

義雄「……あー♪オッケーオッケー!」


そして彼は教室を出ていった。


尾関「理佐、何?30分前て……」

理佐「え、打ち上げの時に言ってたじゃん!みんな30分遅刻してくるから待ち合わせはいつも30分前の時間を言うんだって」

由依「あ~……そんなの言ってたねぇ~、あんたよく覚えてたねぇ~」

美波「そりゃあ『嫁』ですからね」

理佐「ちょっと美波ぃー!」

美波「キャハッ!」


そしてみんな一旦家に帰ることにした…







第百九十一話へつづく…











< 198 / 208 >

この作品をシェア

pagetop