だって、恋したいもん!
第三十七話 電話番号
義雄「オレもやっぱ彼女作ろっかなあー!」
理佐「えーーー……………」
義雄「そんなこと言ってもオレのこと好きになってくれる子なんていないもんなぁ~」
理佐「え………そんなことないよ!」
義雄「え……?」
理佐「いるよ!絶対…!!」
義雄「そうかなぁ……そう言うのオレわかんないんだよねー」
理佐「うん、だって西野くんバンドやってるし…」
理佐「カッコイイシ……」
義雄「え? 何?」
理佐「あ! うぅん……」
義雄「そんなの言ってもすぐに彼女なんて出来ないよなぁー」
理佐「出来るよ!! きっと……」
義雄「そぉなの?」
義雄「んじゃ、まぁがんばってみるよ!」
義雄「渡邉さんも好きな人に想いが届くといいね♪」
理佐「あ、うん………」
その人は目の前にいます!!
とは、言えない私だった………
義雄「あ、そうだ!来週は何時に待ち合わせする?」
理佐「あ、えっと……そうだね…」
義雄「また今日と一緒でいい?」
理佐「うん♪」
義雄「じゃあお昼食べてから見に行こっか?」
理佐「うん、そうだね♪」
義雄「映画の時間調べとくよ!」
理佐「うん、ありがとう♪」
義雄「あ、そうだ!渡邉さん、電話番号教えてよ!学校で話せないといけないから」
理佐「あ、うんいいよ♪」
私はポーチからスケジュール帳を取り出してメモを1枚切り取って電話番号を書いて彼に渡した。
義雄「ありがとう♪何かあったら電話するね」
初めて男の子に電話番号を教えた……♪
それが彼で良かった♪
第三十八話へつづく…