高嶺の花と呼ばれた君を僕の腕の中で包みたい
「好き」
華はしっかりと尊臣を見る。尊臣のキラキラした瞳に自分を映して欲しい。一度口にしてしまうと縫い目が解けたようにポロポロと感情が口から溢れ出す。
「好き。尊臣くんが好き。誰にも渡したくないの。尊臣くんに好きな人がいるってことは知ってるんだけど、それでも好き。好きになっちゃったのよ」
じわりと目頭が熱くなる。今なら亜香里の気持ちが分かるかも知れない。好きな人に好きだと伝えることがどんなに大変で勇気のいることか。気を緩めたら涙がこぼれてしまいそうだ。
「バカ。俺だって華のことを誰にも渡したくないよ」
――え?