溺愛前提、俺様ドクターは純真秘書を捕らえ娶る
晃汰さんと学術集会から病院へと戻り、予定をこなすと、業務を終えた頃には十八時を回っていた。
そのため夕飯は一緒に外食で済ませ帰宅すると、晃汰さんは今日の学術集会の件でまとめる仕事があると、早々にシャワーを浴びて自室にこもってしまった。
その間、私は食洗器の中で洗い終わっているものをもとに戻し、ドラム式洗濯機の中にある乾燥が済んだ洗濯物を片付けた。
それが終わったのが二十一時過ぎで、そこからゆっくりお風呂へ。ふやけそうになるまで湯船に浸かり疲れを癒やした。
そろそろ眠ろうかと、晃汰さんの部屋の前まで歩み寄る。
仕事中のところ声をかけていいものかと一瞬遠慮の気持ちが生まれたものの、なにも言わずに眠るのも悪いと思い、控え目にドアをノックした。
「失礼します」
そっとドアを開けると、晃汰さんはデスクでパソコンの画面と向き合っている。私へと目を向け「どうした」と手を止めた。
「お仕事中にすみません。なにか手伝えることはありますか?」
秘書として手助けできることがあれば、家でも仕事を任せてもらいたい。結婚し同じ住まいで暮らすようになってからも、いつもそう思っている。
晃汰さんは微笑を浮かべ「ありがとう」と言った。