溺愛前提、俺様ドクターは純真秘書を捕らえ娶る


「こんにちは。お邪魔します」


 ふたりに挨拶をしていると、奥から花ちゃんを抱いた漣さんと菜々恵さんが顔を出した。


「いらっしゃい」


 漣さんに歓迎の言葉をかけてもらい、「こんにちは」と頭を下げる。


「どうぞ、上がってください」


 菜々恵さんが用意してあるスリッパを勧めてくれ、晃汰さんに倣って上がらせてもらう。


「月、詩、花、約束の誕生日プレゼント持ってきたぞ」


 今日の目的である三人への遅れてしまった誕生日プレゼントを晃汰さんが紙袋をかかげて見せる。

 ふたりは揃えたように「わーい!」と声を上げ、「こうにいありがとう!」とお礼を口にした。

 見事に揃っているのに驚いてしまい、その光景をジッと見つめてしまった。

 双子にはこういった息が合うような現象はよく見られるものなのだろうか?


「こうにい、早く!」


 詩ちゃんがプレゼントを持つ晃汰さんの手を引っ張り、晃汰さんのうしろから月くんがお尻を押していく。

 それを菜々恵さんが「月、詩!」と注意するようなトーンで名前を呼んだ。

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