溺愛前提、俺様ドクターは純真秘書を捕らえ娶る


「月、詩。先に食事にしよう。晃汰伯父さんが持ってきてくれたおもちゃは食べてからだ」


 晃汰さんにおもちゃを紙袋から出してもらって上機嫌なふたりに、漣さんから声がかかる。

 ふたりはぐずることなく「はーい!」といい返事をしてダイニングテーブルの自分たちの席へとついた。


「兄さんも、千尋さんも」


 漣さんに促され、食卓へとお邪魔する。


「たべたい! あれたべたい!」


 花ちゃんが私たちが持ってきたサンドイッチを指さしている。それを見た月くんと詩ちゃんも便乗するように「たべたい!」と言ってくれ、喜んでくれてよかったとホッと安堵していた。


「どうぞ、先に食べてください」


 キッチンから菜々恵さんが声をかけてきて、子どもたちが「いただきます」と声を上げる。

 漣さんは花ちゃんの横に座り、食事の介助を始めた。


「菜々恵さん、なにかお手伝いしましょうか?」


 思わず椅子からお尻を浮かせたものの、菜々恵さんからは「大丈夫ですよ」と返ってくる。


「私ももう座りますので、どうぞ食べてください」


 そう言われると、となりの晃汰さんが「いただこう」と私に微笑みかける。


「はい。では、いただきます」


 子どもたちを交えた賑やかなランチの席は、終始賑やかで楽しい空気が流れていた。

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