溺愛前提、俺様ドクターは純真秘書を捕らえ娶る
「すみません、騒々しくて」
仕方なさそうにふふっと笑い、菜々恵さんが謝罪する。
「いえ! 賑やかですごく楽しいです」
「そうですか? そう言ってもらえるとホッとします」
小さな子ども三人を育てる菜々恵さんは、きっと周囲に気を遣うことも多々あるのだろう。
子ども好きな人ばかりではないから、外では余計に神経を使うのかもしれない。
「子育てって、やっぱり大変ですか?」
「えっ」
突拍子もない質問をしてしまい、菜々恵さんを驚かせてしまう。
「すみません」と謝ると、かわいらしい笑みを浮かべて「いえ!」と言ってくれた。
「そうですね……大変ですけど、でも、そんなことどうでもよくなっちゃうくらい幸せな瞬間がたくさんありますかね」
そう言った菜々恵さんの表情が優しくて温かくて、私までほっこりした気持ちになっていく。
「でも、うん、大変ですよ! 私は、初めての妊娠出産が双子だったので、毎日必死にやってたら数年経過してた感じで」