溺愛前提、俺様ドクターは純真秘書を捕らえ娶る


「それは、残念です。少しくらい後悔させたかったな」


 冗談でそんな風に言ってみると、晃汰さんは「なんだと?」と私の頬を軽く摘まむ。「嘘ですよ」と笑って見せた。


「私なんかより、晃汰さんの方がそういうのたくさんあったんじゃないですか? 女性が放っておかなかっただろうし」


 聞いてみたい気持ちと、でもやっぱり聞かないでおきたい気持ち。今、私は晃汰さんが言っていたのと間違いなく同じ心境だ。


「俺も同じようなものだ。日本に戻ってからは、女にうつつを抜かしている時間はなかった」


 確かに、一番近くで晃汰さんの仕事を見てきて、多忙を極めているのは秘書として実感していた。

 病院での勤務に加え、外部から請け負う仕事や活動も多く、私なんかより仕事をしている時間は長い。

 きっと、家に持ち帰って仕事をしていたこともたくさんあったと思う。


「じゃあ、一緒ですね」

「だな」


 晃汰さんがスマートフォンを取り出して、ツリーをバックにインカメラにしてスマートフォンを構える。

 急な撮影が始まり驚いたけど、寄り添って画面の中に収まった。

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