溺愛前提、俺様ドクターは純真秘書を捕らえ娶る
「来年は、ここにこのお腹の子も入ることになるんだな」
来年の今頃には、このお腹の子も誕生し、三人家族となっている。まだピンとこない部分もあるけれど、家族が増えるのだ。
「そっか、そうですよね。なんか、感慨深いですね」
「だから逆をいうと、ふたりきりでいられるのは限られた時間しかないんだ」
そんなことを考えもしなかったけれど、確かに晃汰さんの言う通り。
ふたりきりの時間を楽しめるのは、この子が産まれるまでというタイムリミットつきだ。
「そっか……じゃあ、今を大切にしないとですね」
「そうだな」
晃汰さんは今撮影した画像を私に見せ、「後で送る」と言ってくれる。
輝くイルミネーションの前で再び手を繋ぎ直し歩き出した。