溺愛前提、俺様ドクターは純真秘書を捕らえ娶る


 もう何度も同じミスを繰り返しているせいで、晃汰さんのこの反応だけで自分のした間違いに気付く。


「すみません。ダメですね、なかなか……」


 晃汰さんがいつもと違う格好でも、ここがプライベートな自分のひとり暮らしの部屋でも、やっぱり私にとっては〝水瀬院長〟であることが強すぎてなかなか切り替えられない。

 プログラムみたいに、ちゃんと切り替わったらいいんだけど……。


「これは、矯正する必要があるな」

「え、矯正? ですか」


 訊き返した語尾が、手首を掴まれたことで途切れる。

 くいっと引き寄せられて、近距離で視線が重なり合った。


「今から、プライベートな時間に呼び間違えたら罰ゲームだ」

「えっ、罰ゲームってなんですか」

「そうだな……一回間違えるごとにキスだな」

「へっ!」

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