溺愛前提、俺様ドクターは純真秘書を捕らえ娶る


 つい独り言を呟いてしまうほど、いろいろなものがすでに取り揃えてある。

 オーブンレンジや冷蔵庫も立派なものが入り、初めて見る食洗器には興味津々。

 どう使うのか、開けて中を覗いてみる。


「大丈夫そうか」


 後方から声をかけられ振り返る。

 いつの間にかキッチンの入り口に晃汰さんが立っていた。


「はい。今すぐにでも料理できるなって思いながら見ていました。これ、院……晃汰さんが?」


 また間違えて言いかけて、慌てて軌道修正する。

 セーフだったようで、晃汰さんはそこには触れず「いや」と話を続けた。


「インテリアコーディネーターにオプションでそこまでお願いしたんだ。この短期間ですぐに生活できる空間を用意するのは難しかったからな」

「そうだったんですね。そういうことでしたら、私に申しつけていただければお手間をかけさせなかったのに……」


 そのための秘書だ。頼まれれば私が動くことを晃汰さんもよく知っているはず。

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